シビック・クリエイティブ・ベース東京［CCBT］Meetupプログラムとして、「CCBT 第3回妄想リバースエンジニアリング」が開催され、ゲストにアーティストでエンジニアの浪川浩作氏を招き、CCBTの田部井勝彦氏とともにイトウが出演しました。

既成の製品などの構造を分析し、製造方法や活用されている技術などを調査し、自身の製作に活かしていく「リバースエンジニアリング」というエンジニア独特の技術獲得の手法があります。今回の企画ではこのアプローチを「製品」だけではなく、「作品」や「パフォーマンス」にまで範囲を拡張し、毎年年末にNHKで放送される「NHK紅白歌合戦」を題材に取り上げます。

「NHK紅白歌合戦」は、国内だけではなく衛星放送を通じ海外100ヵ国以上で視聴できる「日本の国民的ライブエンターテイメント番組」です。放送、音響、照明、映像、舞台のプロフェッショナルだけではなく、メディアアートなどで活躍するアーティストやエンジニアも加わり、多くの演出に富んだ番組を作り上げてきた歴史があります。

本企画の目的は、従来のリバースエンジニアリングのように正解を導いたり裏側を暴いて技術を獲得するのではなく、番組の背景や製作／演出意図や哲学に「妄想」を通して迫ることです。この「妄想」を基に、エンターテイメントやメディアアート作品の鑑賞の解像度を上げ、その解釈を深めることで、新たな創作や批評のアイデアを発見・獲得することを目指しています。

Links:
[CCBT Meetup] 妄想リバースエンジニアリングvol.3　国民的人気歌番組のあの演出、どうやったんだろう？